9.7インチiPad ProとSurface 3の比較レビュー
画面サイズ、価格はほぼ同水準
PC Watchの「笠原一輝のユビキタス情報局」で9.7インチiPad ProとSurface 3の比較レビューが掲載されていました。
【笠原一輝のユビキタス情報局】9.7インチiPad ProとSurface 3、2in1デバイスとして最適なのはどっち? ~がっつり2カ月間使い比べてみた - PC Watch
かなりのボリュームで、ペンやキーボードなどの周辺機器についても詳細にレビューされています。
先日、iPad Pro 12.9インチ版とSurface 4 Proの比較レビューを取り上げましたが、画面サイズ(どちらもほぼ10インチ)や価格(ペン、キーボード込みで10万強〜)でいうと、iPad Pro 9.7インチ版に競合するのは、Surface 3になるようです。
ハードウェア・周辺機器(ペン・キーボード)の比較
ハードウェアの大きな違いはキックスタンドの有無で、これがあるSurface 3については本体だけで自立できるというメリットがあるものの、重量が増してしまうデメリットがあると説明されています。
またキーボードについては、どちらも打ち易いが、Smart Keyboardの場合、US配列しかラインナップされていないこと、ポインティングデバイスがないことなどが、弱点としてあげられています。
Surface 3の場合、キーボード付きで使うと完全にWindowsノートパソコンになるので、このあたりはタブレットにキーボードを追加してノートパソコンっぽくしただけのiPad Proとは、比較にならないだろうなあ、と思います。
また個人的にSurface 3が羨ましいなあと思うのは、カラーバリエーションがあること。
すごくカラフルで洒落てますよね。
Smart Keyboardは、打ち心地も含めて気に入ってはいるんですが(もともとUS配列派なのでJIS配列が無いのは気にならない)、なんだか最近、このグレーの色が「事務用品」っぽく思えてきて、微妙なんですよね。。
Surfaceのキーボードも世代を重ねるごとに良くなってきたということなので、Smart Keyboardも良くなってくるのかなあ。。?
また記事では、Smart Keyboardは角度調整ができないので、スタンドとしての機能が弱いと指摘していました。
個人的にはそれほど不満な部分ではないですが、たまに蛍光灯が写り込んでしまう時などは角度をつけられるといいなあ、と思います。
Surface 3のペンはクリエイティブ用には使えないのか?
また、Apple PencilとSurfaceペンの使い心地の違いについても詳しくレビューされているのですが、どちらも赤入れや手書きメモといったビジネス用途で使うには申し分無い使い心地だということです。
以前から気になっていたのですが、Surfaceでイラスト制作という話をあまり耳にしないような気がしていまして、ペイントソフトもWindows用が使えるはずなので、どうしてだろうと思っています。
この記事でもあまりそういうところに言及がないので、結局、分からずじまいでした。
クリエイティブ推しのAppleと、ビジネスツールとして訴求しているMicrosoftと、マーケティングの違いがそのままユーザーの使い方に反映されているということなんでしょうかね。。
専用アプリはiPad Proが豊富だが、Surface 3はWindowsソフトの資産が使えるのが強み
アプリについては、iOSとWindowsの違いがそのまま出ているようです。
iPad Proの方は、iOSの豊富なアプリが利用できますが、iOSアプリはパソコンソフトの機能限定版であることも多く(Adobe製品など)、そのあたりが弱点と言えそうです。
Surface 3の方はWindowsソフトがそのまま使えることがメリットで、パソコンソフトならではのフル機能を使えますが、その分、メモリ容量などハードウェアへの要求も高い(価格が高くなってしまう)ようです。
記事では、メモリ2GBでもシングルタスクでサクサク処理ができるiPad Proに対して、Surface 3では快適に使うにはメモリを4GBにアップグレードする必要があるだろうとしています。
また、iPad Proに比べて、Surface 3ではコンシューマアプリが少ないことが欠点と書かれていましたが、個人的には専用アプリがなくてもブラウザで利用できれば問題無いのではないかと思いました。
逆にiOSのブラウザはパソコン版と比べてかなり機能が劣るので(開発者向け機能などはざっくり削られている)、このあたりはiOSの弱いところだと感じています。
お題としては「2 in 1」としてどちらの使い勝手がいいのか?という記事ではありますが、例えばAdobe製品を使うなどのクリエイティブ関連の特定用途やWebデザインに関していうと、Surface 3の方が長じているのでは、という印象です。
このあたりのパソコンとの使い勝手の差をどう埋めていくのかが、iPad Proの課題かと思われます。
関連リンク
Surface 3 タブレット - パフォーマンスと価値の完璧なバランス(公式サイト)