iPad ProでWordPressの記事を投稿する
iPad Pro(12.9インチ)とSmart Keyboardの組み合わせならノートPCに遜色ない
最近、iPad Proにもかなり慣れてきて、文章を書いたりする作業もiPad Proでこなすことが多くなってきた。キーボードはSmart Keyboardを使っている。
Smart Keyboardの打鍵感は、慣れていないうちは、かなり違和感があると思うが、慣れてしまえばかなり快適だ。
12.9インチのiPad Proだとフルキーボードのサイズなので、ノートパソコンとほぼ同じ感覚で打てると思う。
短文程度なら大丈夫、とか消極的な話ではなく、かなりの長文でもこれでこなすことができる。
(9.7インチのiPad Proでのテキスト打ちは、iPad Air2でかなりがっかりした経験があるのでおすすめできない)
僕が文章を打つ場合、企画書の下書きやブログの記事ということが多いのだけど、今回はWordPressの記事をiPad Pro(とSmart Keyboard)で作成するのは実用レベルか?ということについて書いてみたい。
結論から言うと、ほぼ実用レベルと考えていいと思う。
僕のメインマシンはMacBook Proなのだけど、そちらではなく、あえてiPad Proを選んでブログの記事を書くことも多い。
ちょっと思いついた内容を書き留めておこうといった場合にはiPad Proの方が、かなり機動力がある気がする。
端末の起動は一瞬だし、テキストエディタもすぐに立ち上がって、動作も軽快だ。
こと、文章を書くということについて言えば、ノートPCよりも優れていると言ってもいいのではないか。
(IMEとかOSX El Capitanのライブ変換とかは抜かしての話だけど)
WordPressダッシュボードでのライティングは少々ストレスがたまる
PCでWordPressの記事を書く場合は、ブラウザでダッシュボードにアクセスして投稿画面で編集作業を行うのが一般的だと思うが、iPadの場合は純正のメモアプリで書き上げて、最後にWordPressのダッシュボードにコピペして、見出しやテキスト装飾などの処理を行うのが一番効率が良いと思う。
(PCでもそういう方法を採っている人もいると思うが)
僕は投稿画面の入力欄に直接文章を打っていって、時々プレビューを確認しながら推敲するのが好きなので(実際に読まれる状態で見たいので)、SafariでWordPressの管理画面を開くことが多い。
このやり方だと、見出しやテキスト装飾、リンクの追加なども行いながら作業を進めることになる。
iPadのSafariにおけるWordPressのダッシュボードの挙動については、概ね問題はないのだけど、たまに日本語変換候補のフロートパレットが画面外に消えてしまったりといったバギーな現象が起こることがある。
また文章の推敲の際にはカット&ペーストをよく使うのだが、これもうまく動作しない場合がある。
ブラウザでアプリ的な動きをするページの再現性は、以前のiOS版Safariに比べると、最近はかなり対応が良くなっているように思うが、まだPCブラウザとまったく同レベルというところまでは来てない印象だ。
文章編集ということであれば、やはり専用のテキストエディタが挙動も安定して、スムーズに作業が進められると思う。
ティストエディタはiPad用にいろいろ出ているが、まずは標準のメモアプリが動作も安定していて無難だろう。
最初に書いた通り、無理にWordPressのダッシュボードだけで文章を完成させようとするのではなく、他のテキストエディターであらかた文章を完成させてから、ダッシュボードでフィニッシュというのがベストなやり方だ。
画像の扱いもほぼPCと同様だが、一部うまくできない操作がある
記事への画像挿入は基本的にはカメラロールから画像選択して行うことになる。
いまは標準の写真アプリでも、トリミングやカラー調整ぐらいはできるようになっているので、よほど凝った画像を作ろうと思わない限り、iPad Proで十分対応できるだろう。
自分ではやったことはないが、Apple Pencilでささっとイラストを描いて挿入、といったことも、iPad Proなら簡単にできる。
ただ、ちょっと困るのが、記事内に画像を配置した後にサイズの変更を行う場合だ。
配置してみて画像が大きすぎた場合には、パソコンだと、画像をクリックしてから右下のポイントをドラッグすればサイズの変更を簡単に行えるが、iPadのSafariだと、ポイントのドラッグができない。
画像サイズを変更するには元画像の詳細画面でピクセルサイズを指定する必要があるので、少々面倒だ。
その他の処理についてもダッシュボードでほぼ問題なく行える
その他にWordPressの記事投稿で必要な作業としては、カテゴリーやタグの設定、記事URLの指定、といったあたりだろう。
これらの作業はWordPressのダッシュボード(Safari)で問題なく行える。
Amazonアソシエイトのリンク挿入やその他のアフィリエイトのリンク追加も、記事入力画面で「テキストエディタ」を選択すれば問題ない。
もちろんHTMLなどのコード修正も可能だ。
ブログの記事を書くときによくあるのが参考リンクの挿入だが、Safariでの作業はちょっとクセがあり、やりにくい。
基本的にはPCでの操作と同じなのだが(テキスト選択をしてリンク追加のボタンを押す)、うまく動作しないことがある。
おすすめはWordPressの公式アプリだ。完全にダッシュボードと同じ作業ができるわけではないけれど、リンク設定やある程度のテキスト装飾、記事設定が行えるようになっている。
リンクを別窓で開くなど、微妙に細かい設定ができないのがいまいちだが、なにしろiOS用アプリなので、Safariで無理やりWordPressダッシュボードにアクセスした時のような、おかしな挙動が極めて少ない。
下書きを書く目的であれば、そこそこ使えると思う。
ちなみにこの記事も公式アプリでざっと書いてから、Safariでダッシュボードにアクセスして最終調整を行い、公開している。
もともと「クリエイティブな作業」は全部iPad Proに集約しようと思って購入したのだが、文章書きの作業については、iPad Proでまかなえるレベルに到達したのではないかと感じている。
文章を書くためにiPad Proを購入することは少ないと思うが、ノートPCを検討していて、文章書きがメインという場合はiPad Proとキーボードという選択もありだと思う。