人体デッサンに最適な「ArtPose」がアップデート
iPad/iPhoneであらゆるポーズをデッサン用に作れる
iPad Creatorさんに人体デッサン向けアプリ「ArtPose」アップデートの記事が掲載されていました。
ArtPose 1.5 バージョンアップ | モデルをアウトライン表示する漫画に最適な表示モードを追加 - iPad Creator
実はこの記事で初めてこの「ArtPose」というアプリのことを知ったのですが、いまは便利なアプリがあるんですね。
早速、僕も購入して試してみました。
アップデートされた機能は上のiPad Creatorさんの記事に詳しいので、僕の方は概要だけ紹介します。
まず設定できるのは「ライティング」「カメラアングル」「カメラレンズ」「筋肉」「ポーズ」の5種類です。
ライティング、カメラアングル、カメラレンズは、3Dソフトを使ったことがある方はすぐイメージできるかと思いますが、画面をスワイプして簡単にコントロールできます。
筋肉は、マッチョ←→細身をスライダーでコントロールします。太っている体型や部分的に筋肉をつけることはできないようです。
このあたりは、まあそれほど難しくはないとして、問題はポーズ。
どうやってポーズを作るのかが、事前にいまいちイメージできなかったのですが、動かす関節を選んで、ポーズを作っていくという方法のようです。
ポーズの作り方は慣れるまで少々難しい
下の画像は上のポーズからアレンジしたものです。赤い円が動かせる部分で、緑色の円が選択している部分です。
肩の関節を選択して腕を床に降ろし、手首を曲げて手を付いた姿勢にしてみました。
最初はなかなか思ったようにポーズをとることができませんが、慣れてくると身体の回転の仕方がつかめてきて、スピードがあがってきます。
ゼロからポーズを作っていくのではなく、プリセットで240ものポーズが用意されているので(下図参照)、そこから目的のポーズに近いものを選んで修正を加えていくのが、手っ取り早いでしょう。
作ったポーズは写真アプリに書き出すことができるほか、ポーズ自体も20個まで保存しておくことができます。
まあ書き出しは画面キャプチャすればいいので、あればいいかな、というぐらいですが、ポーズの保存はそれほど容量が必要なわけではないはずなので、もう少し多くてもいいように思います。
慣れればそれなりに早くなるとはいえ、やはりポーズを作っていくのはそれなりに時間がかかるので、気軽に保存できるよう数百ぐらいの数に対応してほしいところです。
とはいえ、同じようなポーズの写真を探す手間に比べれば、ArtPoseの方が全然早いでしょうし、かっちりとトレースしたところで著作権うんぬんの問題も無いですから、便利なアプリではあると思います。
ただ、普通はたくさん描いているうちに上手になってくれば、いろいろなポーズを資料無しで描けるようになると思うので、初心者向けのアプリなのかなあとも思います。
ただ、ややこしいポーズでかつ正確性を重視するのであれば、中上級者であっても持っていて損はないアプリではないでしょうか。
なお、このアプリには「ArtPose Female Edition」という女性版もあって、今回、一緒に購入してみました。機能的には同じだと思われます。
通常版があれば、それで事足りるかもしれませんが、身体つきもずいぶん異なるので、絵の練習のためということであれば、両方あってもいいのではないかと思います。
どちらも有料アプリで360円、iPad/iPhone両対応のユニバーサルアプリになります。
使い方の手順としては、iPadでポーズを作って保存、iPhoneで画像を開いてそれを見ながらiPad Proでお絵描き、、、という感じですかね。
人体デッサンのポーズ集を買うのに比べれば、かなりリーズナブルなので気になるようであれば、購入してみることをおすすめします。
関連リンク