モレスキンの手帳をデジタル化できる「スマートライティングセット」

2016/05/29

ペン先のカメラで文字を読み取りBluetoothでタブレットに転送

スマホやタブレットと連携してモレスキンの手帳に書いた文字や図をデジタル化する「スマートライティングセット」の記事がRBB TODAYに掲載されていました。

モレスキンと言えば、ゴムバンドが付いたデザインが有名なイタリアの手帳・ノートメーカーですね。

イタリア製ということもあって、ちょっと大人な洒落たデザインで、文具好きの人に限らず、好きな方は多いのではないでしょうか。

そのモレスキンのデジタルガジェットということなのですが、この製品はノートに書いたものがそのままスマホやタブレットの画面に反映されるというツールだそうです。

Apple Pencilがあれば、もう手帳やノートブックは不要な気もしますが、「紙の書き味が好き」「紙とデジタルデータと両方を同時に保存しておきたい」という方には適した製品じゃないでしょうか。

仕組みとしては、ペン先に仕込まれたカメラで文字を読み取り、Bluetoothで端末に転送する方式のようです。

ということはペンがあれば、紙の方は何でもいいような気がしますが、ペンとセットで販売されているノートブックの紙にはグリッドが印刷されており、これを使って読み込み座標を判定しているということです。

なので、専用のノートブックが無いと、メモの読み込みもできなくなってしまいます。

実際に使うときの手順としては、まずアプリを起動して、ペンをペアリングしてから書き始めないと、書いたものがデジタルデータになりません。

このあたりはちょっと手順が煩雑のように感じます。

思いついたことをパッと書き込むというメモやノートの役割としてどうなのかなあ、という気も。

いまはスマホのカメラでメモのスキャンもかなり高品質に行えますから、自由に書いて後でスキャンという方法でも良さそうです。

なので結論としては、モレスキンのノートブックのファンで、かつデジタル化をスマートに行いたいという限られた人向けの製品ではないかと思います。

ただ、限られた人向けという印象とはうらはらに公式オンラインショップやアマゾンでは、結構売れているようです。

モレスキンファン、あなどりがたし、ですかね。